ワイヤーフレーム(構成)のダイバーシティ
いろんな背景のある人たちがあつまると、別の用語で同じことを説明していたり、同じ用語が別のことを指していたりする。同じ用語が別のことを指しているケースが一番悲惨だけど、個人的にホッコリするのは「BL」。仕事中に不謹慎な妄想が浮かんできて、いつもニヤっとしてしまう。
話をもどすと、受託や常駐で仕事をしていたとき、会社ごとの流派があって面白かった。
用語のチョイスも様々で、最初の1週間はたいてい用語集をつくるところからはじめる。
ワイヤーフレームひとつをとっても、成果物が全然違う。
私自身は、丁寧に画面番号をふる、Excel方眼・実寸・凡例付きで指導をうけた。さすがにいまどきExcelは使わないが、プロトタイピングツールを使ってガチガチなワイヤーフレームをつくりがち。
もくじ
衝撃をうけたWF①パワポスキル高すぎ!!
画像の切り抜き、補正などもパワポで行われており、カラフル。
しかもデザインセンスのあるディレクター陣が制作しており、要素の確認の粋を超えて、デザインされてるじゃんこれ……。みたいな状態のワイヤーフレーム……ではなく構成? カンプ? が送られてくる。
どこまで守ったらいいんだろう? と非常に悩んだものです。
- メリット :クライアントとの合意形成が早い
- デメリット:ワイヤーフレーム以上のものが出しづらい
印象的だったWF②粗すぎ!
え、ほんとにコレでお客さまと合意とれてるんですか?
と思うような衝撃的なワイヤーフレームを作る人がいた。
- ロゴ
- グロナビ
- MV
- お知らせ
- フッター
という箱だけが並んだパワポ。
「グロナビって何入れるんですか?」
「何のお知らせを掲載するんですか? ここCMS連携します?」
「フッターは一体何を」みたいな状態で「デザインしてくれ」と言われると笑ってしまうんですが、たたき台をつくるつもりで「いい感じに」仕上げるようにしていました。
何を聞いても「OK」しか返ってこないからです笑。
- メリット :コミュニケーションがうまくいっていれば、いちから何かを作り出せるぞ!
- デメリット:時間がかかる!
こんな書き方してますが、この方は、ものすごい営業力があって、面白くて、後腐れなくて、大好きです。
個人的に好きなのは、③原稿と素材が送られてくる
編集者がいらっしゃる媒体ですと、「載せたいこと」自体は決まっているので、整理された資料が送られてきます。
どこをどう切り取ってどう魅せるか? は、どんな媒体にせよ、編集者次第といえますよね。
- メリット :調理自由
- デメリット:デザイナーの思考に左右されがち! こうしたい! が決まってるなら指示しといたほうがだし戻しなくてよかです。
食材となにを作りたいかご指示が来てるぞ〜! 状態。
どう情報設計するか? からが自分の仕事で、個人的には好きです。
私の言語化&ライティング能力はイマイチで、原稿は外注したい派のため、めちゃめちゃアリガタイ。
ワイヤーフレーム・構成はなんのためにあるのか
④⑤は業界標準なんじゃないかなーと思っているので割愛。
整合性が取れないと問題のでる大規模サイト以外は、
- どんな目的で
- どんな要素を載せ
- どんな優先順位で見せて欲しいのか
について、お客様・制作者ともに共通認識を持ち、合意が取るなら目的は果たせている。
つまり、情報が整理されていればいい。
判断材料が足りないなら、どんなに見た目が整ったワイヤーフレームでも目的を果たせない。
判断材料がそろっているなら、別に走り書きのメモだっていいと思う(お客様にお見せするのは、憚られますが)。
いろんな流派があってもいい。
「共通認識を持ち、合意をとる」というゴールはブレないといいね。
「こんばんはカレーにしよう!」
「わ〜い!」
「ホウレンソウカレーよ♪」
「思ってたのと違う……」
みたいなケースは、ご家庭でもおきがちっすね。
Web業界の片隅に生息しているマダムです。肩書きは特にありませんが、コアスキルはデザイン。(当ブログでの発信内容は、個人の見解であり、所属組織とは一切の関係がございません)