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【制作者向け】ホームページの原稿収集がスムーズにいかないときに出来ること

小規模低予算のホームページ制作で、わりと発生しがちなのが、原稿や素材がなかなか届かない……後から届く、というパターン。

タイミングによっては、ホームページ公開後にご自身で入力しますので〜なんてお話になるケースもあります。

制作者としては、どのような原稿が届くかで、見せ方が変わるため、事前に入手したい! でも、そんなに上手くはいかないこともありますよね。

さて、原稿が不足したまま制作を進めるコツはあるのでしょうか?

ある程度の原稿バリエーションを想定して制作する

文字数、写真の数など、ある程度のバリエーションわ想像してください。ダミーの文書や写真をつかい、アテでデザイン・コーディングと良いでしょう。

文字が多い・少ない・項目が空。の3パターンは検証したいですね。

さらに、特定の情報しか集まらない可能性も考慮して、入力内容の有無で表示・非表示を条件分岐しておくと、スマートです。条件分岐を行うだけで、項目名だけ見えている。ボタンだけ見えている。などの悲しい状況を回避することができますよ。

構成をつくり、書き込んでもらう

そこで、構成案の登場です。業種により掲載内容にある程度のパターンがあります。まっさらから考えることが難しいなら、穴埋め形式でお願いするのも一手。

何文字程度で、お答えください。と書いたフォーマットをお作りし、入力していただくと良いでしょう。

または、一から書くと何も思いつかなくとも、出てきた文章になら、あーでもないこーでもないと言いたくなるケースもあります。叩き台の代筆まで工数に入れておき、修正をお願いするのも良いでしょう。

スムーズな情報収集のために

あなたが、ライティングやインタビューが得意なら、インタビューやライティング代行をセットにしてご提案してはいかがでしょうか? マーケティングが得意なら、コンサルティングをセットにしてご提案するのも良さそうです。

ターゲットが定まっていないお客様には、一度掘り下げをご提案することも

経験上、「なかなか原稿が集まらない。頂いた原稿内容が変わる」というケースは蓋を開けると、ビジネスモデル自体が揺れていて、ターゲットが定まっていない場合が主でした。

お気持ちは非常にわかるのですが「アレもこれもできますよ。こんな人にも、あんな人にも対応できますよ」という書き方をすると、誰にも刺さらず、見てもらえない現象が起きます。

1テーマ1サイト、または1ターゲット1サイトで原稿を書けないなら、サイトを作るには時期尚早。別途費用をいただいて、クライアントの考えをまとめるお手伝いから関わる。ライティングを代行する。などの方法を取ることが望ましいです。

なにより、誰のための、なんのためのホームページ制作なのかを、整理することが大切だということを、お伝えすることが大切。

一つでなんでも叶う。そんな魔法のツールは存在しないことをご理解いただく。その上で、一つずつ課題解決しようとお考えなら、制作のお手伝いを。

なんでも良いから、サイトが欲しいのであれば、クライアント様ご自身でペライチ等のサービスを使って作成するのが一番ではないでしょうか。

そのうち、内容が精査されて、課題がビジュアルに絞れたなら、改めてプロへ依頼するタイミングかと思います。

制作者としては、目先の売上を追求するのではなく、その提案が本当にお客様のビジネスのためになるのか? から真摯に考えたいものですね。

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ほんわかクリエイター rco

Web業界の片隅に生息しているマダムです。肩書きは特にありませんが、コアスキルはデザイン。(当ブログでの発信内容は、個人の見解であり、所属組織とは一切の関係がございません)