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アイデアという原石を磨き、ひき立つカットを施す

クオリティを担保するために大切なことは、「アイデアを練る時間を確保する」そして「検証する」こと。

時間がない時は、手を動かしたほうが早い気がするけど、たいていなんのひねりもない、要素を並べただけの成果物が生まれ、結局だし戻しが増える。

忙しい時ほど、アイデアを捻り出す工程に時間をかけたいものです。

マグロン

最近、押し流されてしまいそうなため、平時の自分がどのようにデザインをカタチにしていたか記録しておきます。

アイデアを練る①原石集め

商業デザインには目的があります。

自分の趣味や世界観を表現するのではなく、誰かの目的を叶えるために、イタコ気分でアウトプットする。これがデザイナーの仕事だと考えています。

判断材料を集める

当然ながら霊を呼び寄せることはできませんので、推理するための材料が必要です。

古本屋から一歩も動かずに推理する京極堂や、死因を特定する検屍官のように、まずは情報を得ることから始めます。

この商材を好む人たちは、

集めれば集めるだけ精度が上がるわけじゃないけど、ターゲットと自分の属性が違うときは、ある程度理解を深めておきたいものです。

掲載要素を決める

媒体によって目的や面積が違うため、一概に項目が決まっているとは言えません。しかしながら、目的を果たすためには、言葉・イメージなど、なんらかの媒介が必要です。

必須要素について、決め打ちすることが大切です。

たいてい、事業主側は伝えたいことが溢れてしまうものですが、余すことなく伝えたら理解してもらえるか? というと、そんなことないんですよね。

相手に合わせて、情報の粒度、訴求ポイント、表現は変わるものです。これらを精査することは、かなり大切だと言えます。

デザイナーの立場では、ある程度精査された情報に触れることが多いのですが、さらにクオリティを上げるために、デザイナー目線で情報を磨いてあげたいものです。

アイデアを練る②石の魅力が引き立っカットを探す

形容詞を書きまくる

集めた情報を軸に、「こんな雰囲気」を言語化していきます。

ムードボードつくる

サムネイル描く

レイアウト時の検証を、サムネイルレベルでざっと行います。要素の色や形書体配置がわかるようにすると検証しやすい。

アイデアを磨く①手を動かし探求する

ここでやっと、デザイン作成ツールを触ります。サムネイルを元にツール上で手を動かし、アイデアがより輝く磨きかたを探ります。

アイデアを磨く②作成した案を検証する

迷いがあるときは、「こうしたらどうなるだろう?」を検証する目的で複数案を作成します。アイデアを吟味して、カタチにしてからさらに吟味することで、クオリティは上がります。

のめり込むと変なところに気づけなかったりしますし、一晩寝かせる余裕があると尚よし。

アイデアを磨く③理由を言語化する

なぜこの磨き方を選び、このカットにしたのか、言語化して提出できると尚よし。意図を見せることで、第三者の目を通して、良さや違和感に気づけるチャンスです。

まとめ:工程・省くべからず

ダイアの原石を探し、磨き上げて、美しさが最大限に活かされるカットを施すためには……

情報を収集し、イメージを膨らませてから、手を動かし、検証を怠らない。

マンガ家さんは、果たしてネームを書かずにラフを描くのでしょうか? 下書きをせずペン入れして清書するのでしょうか?

漫画と比べたらデザインは、アイデアを練らなくても、ソレっぽく作ることが出来るかもしれません。しかし、クオリティが落ちることは必至。工程を省かねばならない状態でギリギリ回しているなら、それはもうアウト。出涸らしのお茶を量産するようなモノ。

クオリティを担保する意味でも、線引きすべきだと改めて感じたのでした。

マグロン

工程省くべからず。

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ほんわかクリエイター rco

Web業界の片隅に生息しているマダムです。肩書きは特にありませんが、コアスキルはデザイン。(当ブログでの発信内容は、個人の見解であり、所属組織とは一切の関係がございません)